ninaloでは、美容整形外科の先生のコラムを毎週更新し、整形の最新事情から、普段はなかなか聞けない話をご紹介してきました。
でも、コラムだけじゃ、まだまだ物足りませんよね!
そこで今回は、恵比寿ウエストヒルズクリニック院長、西岡弘記先生に、直接お話を伺ってきました!
整形素人が、好奇心丸出しで本来なら踏み込んではいけないところまで踏み込んでいます。
整形に興味がある人にも、反対派の人にも、届けたい! 現場からの声のリアルな声です!
ーー先日、当サイトのコラムインタビューで、「韓国整形・抜糸難民」という衝撃的な事実を知りました。ああいった事例は、本当に多いのでしょうか。
西岡:多いですね。最近特に増えてきました。
ーーそれは、どういう理由で「抜糸難民」になってしまうのでしょうか。
西岡:日本で美容整形を受けるより、韓国で美容整形を受ける方が圧倒的に安いんです。旅費を差し引いても、やはり安いんですね。
ただ、抜糸までには通常1週間はかかるものです。
1週間韓国に滞在すると、そこで費用がかさみますよね。
必要最低限の施術だけ受け、日本に戻って抜糸するというのが、金銭的負担は最も少ないんですね。
低コストを突き詰めた結果ではないでしょうか。
もしかしたら、それを斡旋する業者があるのかも知れませんね。
ーーなるほど……本来、施術から抜糸までは同じ病院に行くべきですよね。それを受け皿になっている、ということなんですね。ご自身で施術したものではない抜糸というのは、やはり大変なことなのでしょうか。
西岡:自分が施術した手術ではないですから、「これはこういう風な手術で、こういう風に縫ったのかな」と推測しながら抜糸をしていくことになります。
ーー例えば二重手術なら同じ手法が取られているわけではないんですか?
西岡:そういうわけではありませんね。ただ、パターンは決まっているので、どのパターンか探っていくという感じでしょうか。
ーーそういう患者さんの抜糸をしていて、これは勉強になったなと思ったことはありますか。
西岡:こういう手術をしているんだなあ、とは思いますが。(笑)
ーーこういうことをする人の中には、適正な抜糸期間を超えて抜糸に来る人もいるかと思うのですが、それは問題ないのでしょうか。
西岡:そういう患者さんもいらっしゃいます。少しの期間であれば、大丈夫です。
多少抜糸しにくくはなりますが、体に問題はありません。
ーーここまで韓国整形のアフターフォローをされている西岡先生ですが、韓国の病院と提携はしないのですか?
西岡:正直、韓国のクリックから直接アプローチをもらったこともあります。
でも紹介状があってもなくても患者さんは来るので、提携の意味もないかな、と。(笑)
ーー手術失敗した患者さんも来るんでしょうか
西岡:来ますね。その場合は、韓国のクリニックに問い合わせるようにお伝えします。
当医院の料金をお支払いいただければ、もちろん私が治しますが、そうすると本来の目的であった「低価格」というメリットはなくなってしまいます。
ーー個人的に、正直韓国って雑なイメージがあるのですが、芸能人は韓国で整形をする、とか整形大国だって言われますよね。整形は施術は丁寧なんですか?
西岡:日本の先生なら誰でも上手いかと言うとそうではありませんし、韓国でも上手い先生はいるので、国は関係なく上手い先生を見つけることが大切です。
日本にも、研修が終わって間もない医師に手術をさせるようなところもありますからね。
ご自身の懐事情と、どの先生を選ぶのかということですね。
どの業界でも言えることですが、看板の大きさに騙されないことが大切です。
ーー今のお話ですと、好きなお医者様で選べばいいとのことですが、施術に於いて韓国と日本での違いはあるのでしょうか
西岡:例えば、目頭切開であれば、「Aという手法だと日本は○○医師、韓国は○○医師」「Bという手法だと日本は○○医師、韓国は○○医師」というように決めれば問題はありません。
ーーでは、西岡先生が今までで一番大変だった抜糸はどんな手術ですか? ハズレを引いてしまった、ではありませんが、これに当たってしまったか、というような
西岡:縫っている数が多いものですね。(即答)
縫っている数が多いと、単純に面倒ですから。(笑)
ーー大きい手術、という意味でしょうか
西岡:いえ、部位の大きさではなく、細かく縫っているという意味ですね。
ーー細かく縫うかどうかは、先生の好みなんですか?
西岡:そうです。必要以上に細かく縫うことは、血流障害を起こす危険性があるのですが、それほどに縫われている場合もあります。
下手な訳ではなく、丁寧さなどのアピールなのかもしれません。
韓国の整形事情が少し分かってきました。
「抜糸難民」は低価格で整形をしたい人が陥りやすいようですね。
整形をする際には、抜糸までを含めての費用や日程を調整することが必要な気がしたninalo編集長です。
さて、次回はメスを使わない美容整形の話に迫っていきたいと思います!