今回は、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』シリーズや、ご自身で結成したバンド『BUCKS』で活躍する、「山口賢人さん」にお話を伺ってきました!
変幻自在のインスタグラムが話題にもなっている山口賢人さん。
涼やかな美貌の内に秘めた熱い想いを聞いてきました。
俳優を志したのは何歳のころでしたか?
山口さん:18歳の時ですね。
中学高校で将来を意識し始めるじゃないですか。高校卒業で社会に出る人もいるし、中学卒業で社会に出る人もいるし。
僕が通っていた学校はみんな大学まで行くのでけっこう勉強をしてたんです。僕はその中で、勉強に喜びを感じられなくて。勉強ができなきゃいけない仕事に就かないと思って。
親も役者をやってるので芸能というものが身近で、表現することが仕事になる気しかしてなかったんですね。
当時好きだったのが音楽だったんでバンドを組んでたんですけど、体一つでステージに上がって人前で表現してエンターテイメントの業界でできる仕事ってなんだろうって考えたときに、俳優が凄く身近だったというか。看板が自分ってことじゃないですか。そういう覚悟がしたかった。
最終的に、高校卒業するときに音楽か俳優業の二択になって、俳優業のスキルを身に着けたいと思って、ワークショップを受けに行って、オーディションに落ちまくって、なんとか舞台に出られるようになって、事務所も全然入れなかったんですけどようやく入れるようになって、今俳優をやっています。
夢の為に進学しない人もいますよね。
山口さん:学歴は関係ないと思います。
その人次第だけど、僕は飛び込んだ方がいいと思う。
2.5次元のお仕事は「ハイキュー!!」が初めてだったんですか?
山口さん:ロングランになった大きな作品は初めてです。最初は、そこまで続くと思ってなかったんですよ。評価を得て、集客も増えていってそれがどんどん大きくなっていった感じだから、演じながら「ここまで成長したか、劇団ハイキュー」って。
みんなで作っていった感覚でしたね。
大きな作品を背負うことになったときの気持ちはどうでしたか?
山口さん:他の作品でも、やることは同じなんです。役作りをして、パフォーマンスをしてって。
だけど、アニメにもなってるから声優さんの声もあるわけですよね。作り方が0からじゃないというか…
まずルックスをどう寄せるかから始まって、声のイメージもお客さんの中についてるから、その期待を裏切らないようにしつつ、役者としての自分にしかできない部分も取り込みつつ、「舞台版はこうだよね!」っていうものを作りたいなって気持ちでやってます。
声もすごくいいですよね
山口さん:トレーニングもしてますね。10代から声は鍛えてるつもりです。それは役者の仕事のひとつ。
舞台で声を届けるお仕事なので、発声できてないと通用しないですよね。
本番があって、そうじゃないときはトレーニングがあって忙しい中で、プライベートな時間はとれないんじゃないですか?
山口さん:結局僕、仕事をしてるときが一番楽しいんですよね。自分が一番楽しいと思えることを仕事にしたいと思ってずっとやって来てるので、仕事が一番充実してる時間なんです。面白いな、と思えるんですよね。
もちろん楽しいことだけじゃないんですけど。メンタルキツイなってなる時もたまにあるんですけど、それも含めて攻略するのが面白いって感じだから、プライベートはそれの休憩時間って感じです。
オンオフはもちろんあるけど、あんまり分けて考えることはないですね。
その攻略がうまくいなかないときはどうしてますか?
山口さん:先輩にアドバイスを聞いたり、演出家が言ってきたことを自分なりに処理してもう一回プランを作って提案したりします。それも違うってなったらメンタルきっつってなるじゃないですか。人前で怒鳴られる現場もあったりするから。
でもそういう仕事なので、それが楽しいですね。すんなりできないときの方が楽しかったりしますね。
キツいハードルが来ても、それは引き出しが増えるから。
そこまでさせる原動力ってなんですか?
山口さん:楽しくてしかたがない。みんなそうだと思います。
それから、その役の座が欲しいライバルがいっぱいいるのを理解してその座にいる人たちばかりだから、「この座は渡さない」って覚悟と、お客様の期待に応える快感と、もう一回お仕事もらって次のステップに上がるぞっていう制作サイドに対するアプローチの部分と、そういういろんな感情が相まっているスタンスで挑むことが当たり前のアベレージというか。
そういう気持ちでいられない人は、あっという間にいなくなる。周りがみんなそうだから、これが普通です。
今は舞台の活動に重きを置いていますか?
山口さん:舞台のお仕事が多いだけで、映像ももちろんやりたいし、やってます。ただ、アプローチは違いますが、根本は一緒なんですよね。台本を読んで、キャラクターを作って、芝居という掛け合いをしてって。それが、舞台だとお客様の前で演じるライブ感の楽しさがあり、映像だと、作品の素材として使える演技をどれだけ出せるか、それが編集された際にどう観えるか、そんな楽しみを感じます。
もちろん音楽も、音楽の楽しさがありますね。
演出もしてますよね?
山口さん:塩田康平くんとBUCKSってバンドを組んでるんですけど、それが演出の始まりなんです。BUCKSってセルフプロデュースのセルフ演出なんですよ。それを事務所の社長が見に来てくれて、演出をやらせてもらってるんです。楽しいですよ。
役者と演出は全然違うことなので、苦手な人もいるんじゃないかなって思いますけど、けっこう僕はアイデアタイプなので。過激なことをやっちゃいたいってタイプ(笑)
両方の活動にスイッチは?
山口さん:ありますね。
俳優業のスイッチは、役を作って役に入ってっていうスイッチが染みついてるんですよ。割と自然なスタンスで俳優業に取り組めるんですけど、バンドを始めて思ったのが、役のフィルターを通さないで舞台に立つってことがけっこう怖いってこと。
舞台は台詞があるから人前で喋れてる感じで、ずっと道しるべがあるみたいなんです。役として舞台にいるから怖くないんですよね。だけど、「山口賢人で人前出るんだ…何喋ろう」って最初の頃は怖かったですね。
でも信頼関係のある相方がいるから、楽しんでいけます。
音楽と役者、どっちが楽しいですか?
山口さん:焼肉も好きだし寿司も好き、みたいな。美味しいものは美味しいじゃないですか。どっちが美味しいか分からないですよね。どっちも楽しいんですよね。
どっちもすげーハマったときは高揚します。
共通してるのは、人前でやるっていうのが楽しいってこと。
映像は、録っている時は楽しいって感じではなくて、繰り返し、ち密に作っていくんですが、それが完成してお客様に観てもらえるのは嬉しい。
やっぱり人前でやるのが楽しいです。お客さんの熱気で、一緒に作り上げられる舞台って楽しいですね。
今、具体的にどんなことに力注いでますか?
山口さん:音楽と俳優業ですね。
俳優業は毎回台本が違うから、常に新鮮なんですよね。その都度、挑戦しなくてはいけないことがあるじゃないですか。こういう役だったら、これちょっと勉強しようとか。
やったことはないですけど、例えばホストの役だったらホスト一日体験してみよう、とか。
そういうのって絶対得るものがあるんですよ。ダンスのスキルをつける為にレッスン受けておこうとか、日本物のお芝居が来たときに美しい所作ができるように日舞のレッスンを受けてから行こうとか。
頂いた仕事を100%以上の状態で返すために、その都度ミッションに取り組む感じです。
もちろん体調管理も大切ですよね。
山口さん:体調管理できないと終わりですからね。体調崩したら大馬鹿野郎って感じです。
僕あんまり風邪ひかないんですけど、睡眠時間をしっかり取ってます。タンパク質と野菜が好きなので、無理なく栄養管理はできてますね。
ツアー中だとホテルに泊まるんですけど、加湿器はマストです。声のコンディションは絶対なので、そこのケアは欠かしません。
でも辛いものは好きなんですよね。
毎日唐辛子が入った料理を食べるし、お酒は良く飲んでストレスフリーを目指してます。(笑)
ただ、むくんでるのはだめなので、朝に大量に汗をかくまで半身浴をして、だいたい0.4キロは落としてます。
お酒が好きなんですね。
山口さん:ただ飲んでるというよりは、面白い人と飲みたいんですよね。それが何に繋がるか分からないから。普段会わない様な人の話を聞きたいから、俳優以外の職種の方と飲むことが多いです。
割と奔放な食生活ですが、スキンケアで気を付けていることはありますか?
山口さん:特にしてなくて、化粧水くらいです。
メイク道具は、舞台の制作会社がおすすめしてくれる24hコスメを使ってます。
メイク落としに関しては、メイクも落とせる洗顔フォームを使ってます。いかに早くメイクを落とせるかを重要視してます。
カーテンコールが終わったら、マイク外しながら衣装脱ぎながら、楽屋に戻って音響さんにマイクを渡して、衣装を洗濯かごに入れて、パンツ姿でシャワールームに走って行って、すぐにメイクを落としてます。
ツアーしてると人ぞれぞれのルーティーンができるんですけど、僕は終わったらすぐにメイクを落としたいんですよね。ずっとメイクしたままって凄く肌が荒れそうだなって。
肌が白くてとても綺麗ですよね。
山口さん:肌が白いことはコンプレックスなんですよ。
20代前半の頃は日焼けサロンに通うのが日課になるくらい肌が白いのがいやだったんですけど、俳優業をしっかり始めたくらいから、白い方が楽だってことに気付いたんですよ。
だから、今は日焼けはしないうようにしてます。
肌が白いなんて羨ましいですけど、男性にとってはコンプレックスになるんですね! 他にはコンプレックスってありますか?
山口さん:コンプレックスかは分からないけど、運動神経が悪い(笑)
バレーボールの舞台に3年半立ってたのに、球技できないんですよ。本当に壊滅的で。
ハイキュー!!の話をいただいたときに「師匠みたいな役なのに、本当に俺でいいのかな?」って思ったくらいです。
芝居稽古の前に、バレーボールの稽古があったんですよ。後輩の俳優たちと一緒にバレーボールをやって、芝居の稽古に入る前にしっかりなめられる、みたいな(笑)
球技のセンスが欠落してるんですよね。
乗馬のライセンス持ってますよね?!
山口さん:乗馬は、運動するのは馬なんですよ。
でも、馬術はけっこうしっかりできますよ!馬術は高校2年生くらいまでやってて、全国大会の試合に出てたんですよ。その能力はあるっぽいです。
もう10年くらい乗ってなかったんですけど、プロフィールに『特技・馬術』って書いちゃってるから、時代劇とかで馬に乗るシーンになって全然乗れないってなるとお話にならないから、もう一回乗れるようにしておこうと思って、10年振りくらいに去年乗ったんですよ。
そしたら、楽勝で乗れちゃって。
意外と馬術って、自転車みたいな感じなんじゃないんですか。予想以上に、昔くらい乗れたなって印象でした。
あと、昔乗ってたときって小中高生で華奢だったので、馬の力に負けちゃってたのが、今一馬力と戦えるようになってましたね。
馬術は筋トレにもいいって聞きいたことがあります!
山口さん:足が筋肉痛になりますね。
初めて乗った人だと、足ががくがくになっちゃうんですよ。
大人になってからでも始められますか?
山口さん:運動するのは馬なんで、全然始められます。
フルマラソンするよりは始めやすいと思います。
SNSを拝見した時はもっとクールな人かと思ってました。
山口さん:僕は社交性のかたまりですよ。トイプードルタイプです。すぐに人間に近づいて行っちゃう。
このサイトでは、美容整形にも言及しているんですが、山口さんは美容整形をどう考えていらっしゃいますか?
山口さん:僕は反対ではないですね。
結局ハッピーになれればいいじゃないですか。
僕も人生楽しんで生きたいんですよ。それを俳優業やバンドで感じられなくなったら、全然やる意味なくて。
そういう感覚で考えると、それをすることで人生がハッピーになるんだったら良いんじゃない?って。綺麗になるわけだし。綺麗になることは素敵なことです。
逆になんで反対するんだろう?
もし恋人が整形していたらどう思いますか?
山口さん:付き合うってなったら、顔だけじゃないじゃないですか。心が素敵な人とか、そこに共感できないと付き合うとはならないから、整形だから「そんな無理!」とはならないですね。
付き合ってる途中に整形を相談されたらどうしますか?
山口さん:状況によります。嫌ということではなくて、僕的な好みは、どう進化するか(笑)
体にメスを入れることは反対ではないです。その人がやりたいことをやることを最優先したいです。その人がハッピーにいられることの方が大事だと思います。
最後に、10/12の意気込みや、ファンの方へのメッセージをお願いします。
山口さん:ファンの方々は、なぜこの取材が僕に来たんだろうって思う方も多いかもしれません。皆さま僕が激辛を食べながら、いっぱいお酒を飲んでて、ノリノリでステージに立っていることを知っている方々が多いと思うので。
でも、そんなストレスフリーな生き方が、僕の美容法なのかもしれません。
これからも山口賢人を応援してください。
そして、10/12は『10/12 BUCKS NEW ERA PARTY welcome to REIWA』が行われます。
沢山の仲間達がゲストとして参加してくれますし、シークレットゲストと書かれている部分もありますね。皆さま楽しい楽しい喜ばれるようなゲストだと思います。大人の事情で言えません(笑)
記事を読んでくれてありがとうございました。
これからも応援、よろしくお願いします!
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