妊娠・出産・子育て

羊水検査を受けた話

世の中の妊婦は、意外と出生前診断を受ける割合が少ないように思う。
「命の取捨選択だ」などと非難されることもある出生前診断、私はずっと受けると決めていた。
妊娠したら気持ちが変わるわよ、なんて言われたこともあったが、妊娠5ヶ月。気持ちは変わらなかった。

 

この記事では、「羊水検査とは何か」という記事は世の中に溢れているが、「実際羊水検査はどうだったか」という記事が意外に少ないと思ったことから、羊水検査の流れをレポートしようと思う。

羊水検査を受けると決めたのは、現実を知っているから

そもそもどうして私が羊水検査を受けると決めていたかというと、障害児施設で働いていたからだ。(詳細な名称等は伏せます)
そこにはダウン症や自閉症など、多岐に亘る障害を持った子どもがいて、その重さもまちまちだった。
その子たちの面倒を見て、理解して、少しでも子どもたちの能力が伸びるように苦心した。
そして、その子たちの親御さんたちとも共に時間を過ごさせてもらった。

その上で、私は羊水検査を受けようと決めた。

親御さんの、「私の時代に検査があれば、迷わず受けた」という言葉が強烈に残っている。

彼女は子どもに向き合う本当にいい母だ。そこは疑いようがない。
疑いようがないだけに、心にズドンと重い鉛が落とされた気分だった。

母になった自覚は増しても揺るがない決意

母親になりたかったわけではない私だが、母という自覚は妊娠が分かった時点で芽生えたように思う。
最初は人型をしていなかったエコーがどんどん人型になってきて、いよいよ「可愛い」と感じるようになった。

それでも、「この子がどんな障害を持っても生まれてきてほしい!」とは思わない。

私は、子どもに一生を捧げられるほど献身的な母親にはなれない自己中な人間だ。
事あるごとに健常児を羨むと思う。検査を受けなかった過去の自分を恨むと思う。

やらない後悔よりやる後悔。

これは大学受験の時に恩師から言われた言葉だが、これに尽きると思っている。

羊水検査予約〜当日までの流れ

ここで紹介するのは、あくまで私の場合であり、どこのクリニックでも、どの患者にも同じ対応ではないと思ってもらいたい。

12週の検診の際、出生前診断を受ける医師がある旨を助産師に伝えた。
出生前診断の種類について説明を受け、「よくパートナーと相談するように」「合意がないと検査は受けられない」と念を押される。
どうやら独断で受けようとしていると思われているらしい…
それから、「反対も推奨もしていない」と言いながらだいぶ塩対応を受けた。
いつもはニコニコしている助産師さんが、氷点下以下の態度で事務的に話を進めていくのは怖かったが、まあ仕方ない事である。

次の検診、つまり16週検診の際、羊水検査を受ける旨を伝えた。
その日のうちに羊水検査の予約を入れ、同意書を受け取り帰宅。
同意書には、本人と配偶者のフルネームと印鑑が必要だが、夫婦の場合簡単に偽装できるよね、これ…

ちなみに、出生前診断には血液検査もある。
どうしてそれを選ばなかったかというと、血液検査では「異常がある割合が分かるだけ」だからだ。
つまり、我が子に異常があるかどうか白黒つけるには羊水検査しかないという事。
別に割合が知りたいわけではないので、血液検査ではなく羊水検査を選んだ。
羊水検査のリスクは、0.3パーセントの確率で起きる流産。
その確率に不安を覚えていたが、主治医の「ほぼ起こらないと考えて大丈夫。慎重にするから」という言葉で検査に踏み切ることができた。

費用はおおよそ10万円〜。完全自費医療なので、保険は適用できない。

羊水検査当日の流れ

予約時間の10分前には来るように言われ、時刻通りに到着。
先に支払いを済ませ、待たされること30分…予約いっぱいだから時間通りに来てって言ったじゃない! と思いながらひたすら待つ。
いつもは体重、血圧を測って検尿をするのだが、この日は何もなかった。

持ってきていた東野圭吾をだいぶ読み進めたところで、ようやく名前を呼ばれる。

いつもとは違う部屋に通され、本人確認ののち、ベッドへ。
エコーと同じように服をずらして仰向けで待機。

しばらく待って先生が登場。
まずはエコーで胎児の場所を確認する。針が刺さったら大変なので、刺しても大丈夫なところを念入りに調べてくれる。
思った以上に広範囲に消毒をされ、いよいよ羊水検査開始である。

羊水検査はめっちゃ痛い

私は注射が苦手なので、事前にどれくらい痛いのかを何度も聞いていた。
助産師さんも担当医も「針を刺す瞬間痛いだけだよ〜」とニコニコしていた。

あれは嘘だった。

思った以上に下腹部(恥骨付近といっても過言ではない)にチクっと痛みが走った後、生理痛に似た鈍痛が左右の子宮に走る走る。
足は動くは変な声は出るわ、過呼吸を起こす寸前だった。
息を止めると痛みが増すとアドバイスがあったので、とにかく呼吸をする。呼吸をするたびに涙が溢れる。
時間にして1分弱。
地獄のような時間だった。
あの瞬間だけは、「子どもの方が大変だからママ頑張るなんて言えね〜〜ママが辛い!!!!」と心の中で叫んでいた。

「はーい、終わりましたよ〜」のあとは、子どもが元気かエコーで見る。
変わらず元気そうな我が子に少し癒されるのだった。

羊水は黄色かった。
以上である。

羊水検査は想像以上に大変だ

終わった後、先生に「これが刺さってた割には痛くなかったでしょ?」と針を見せてくれた。
ゆうに30センチは超える長さだった。
採血で貧血を起こす私はどの程度まで針が刺さっていたか見ることができなかったのだが、あの口ぶりだと相当深く刺さっていたに違いない。

羊水検査の後はお腹が張る人もいるようで、別室で30分横になり、胎児の心音を確認して問題なければ帰宅となる。
幸運なことに、私はお腹も張らなかったし、無事心音も確認できたが、羊水を抜いている間痛んだ場所はその日一日ずっと痛かった。

羊水検査が関係あるのかは分からないが、帰宅後強烈な眠気と重だるさに襲われてその日は夕飯を作ることさえできずずっと眠っていた。

いくら自分が選んだこととはいえ、精神的にも肉体的にもかなり疲れるので、仕事をしている人は有給を取った方がいいように思う。
因みに、私のかかっている病院では、羊水検査は平日のみだった。

検査結果が出るまでにはおおよそ2週間

異常が見られる場合はそれより早く結果が出るらしいが、おおよそ2週間〜3週間後に病院に結果が届く。
羊水検査が受けられるのは15週以降で、堕胎可能なのは22週
まで。もちろん、早ければ早いほど、堕胎における母体へのダメージは少ない。
時間に猶予がないので、気になる人は1週間後ほどで病院に検査結果が出ているか問い合わせてもいいかもしれない。(結果は電話口では聞けない)

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