風邪っぽいのと疲れがたまってきたので、ニンニク注射を受けてきました。
ニンニク注射、すごく効きます。
でも名前のせいで敬遠している人も多いんじゃないかなって思います。
「にんにくでしょ!? においが周りにわかったら嫌だな」なんて風に。
本当は周りににんにく臭がするわけでもないし、正体はサプリでもよく出てくるビタミン。
ビタミンB1なんです。
ビタミンB1を直接血中に届けるので、体中にすぐにまわってくれます。
疲れがたまりやすい人は体験してみるのもいいですよ!
ビタミンB1は何に効く?
疲れが出てくるとき、体には乳酸がたまっています。
ビタミンB1はこの乳酸を分解してくれます!
食べ物で摂取するのももちろん大事ですが、高濃度に血中に入るので即効性があるんです。
疲れやだるさにはもってこい!
後は糖分を燃やしてくれるのも重要な作用。
糖分をエネルギーに変えてくれるので元気が出るし、太りにくい。
さらにこの燃焼させた際には乳酸が出てしまうのですが、先に書いた通り乳酸を分解する作用もありと、うまいことできてます。
あとはアルコールの分解にもいいので、二日酔いにもよいですね!
じゃあなぜ「にんにく」の名前がついているの?
これは点滴をした際に、すごく特徴的なにおいがするからです。
あれっ! やっぱりにんにく臭がするんじゃないか、と思うかもしれないのですが、このにおいは自分だけが感じるものなのです。
にんにく注射を受けると注射しはじめて10秒かそこらで、においを感じ始めます。
鼻で呼吸をすると、ものすごくにんにくくさい!
だからニンニク注射、と呼ばれます。
こんなにおいがしてるんじゃあ人に会えない! とみんな焦るのですが、これは自分だけが臭うもの。
揮発性のものではないので、周りには発散しません。
でも血中には入っているので自分はにおいを感じるし、体の底からあったかくなってくるような感覚を覚えます。
苦手な人は苦手ですが、これは即効性を感じます!!
元気が湧いてくる感じ、体験してみないとわからないかも。
どうしてそんなにおいがするんだろう?
アリナミンという名前は聞いたことがあると思います。
アリナミンVドリンク、なんてありますよね。
ニンニク注射の主成分は厳密にいうとビタミンB1ではなく、アリナミンFというものです。
アリナミンはビタミンB1とアリシンという物質が結合したもので
アリシンがビタミンB1の吸収を促進してくれます。
このアリシンは、にんにくにも多く含まれる硫化アリルなる成分に由来するもの。
玉ねぎ・にんにくの辛さは硫化アリルです。
玉ねぎを切ったときに目が痛い・涙が出る、これも硫化アリルのしわざです。
これがにおいの正体です!
にんにくをたくさん食べた次の日に残るにおい、硫化アリルが原因です。
でもアリナミンはここに一工夫されているんです。
アリシンとビタミンB1だけでは、にんにくを食べたとき同様においが強いので、そこにコーヒー由来の物質を加えてにおいをおさえたのがアリナミンなのです。
にんにくたっぷりのステーキを食べた後のコーヒーがにおいを抑えていることから考案したそうです。
大発明!!
下記のサイトに詳しく書いてあります。
(参照サイト:武田薬品アリナミンサイト https://alinamin.jp/pc/)
自分だけにんにく臭がする、というのも少しの時間でなくなります。
周りにはにおわない、というのもびっくりですが、こんな工夫のおかげなのです。
疲れにはニンニク注射!
もちろん日々の食事での幅広い栄養摂取はすごく大事。
でもこうやってアリナミンを高濃度で直接入れてあげるのは、疲れた体にとてもいいご褒美かも。
エステやマッサージ等と同じように、時折の癒しの一つに考えてみてはいかがでしょうか?