妊娠・出産・子育て

出産してきました。【後編】

いよいよ分娩室へ。

下半身裸とか、苦手な点滴の針刺さってるとか、もうどうでもいいんです。痛すぎて。
何も考えられない。
でも、分娩台に上がると陣痛に波が起きるようになって、喋れるように。
「いきむ時、他のものも出そう」と言ったら「子どもがいるからそういう感覚になるだけだよ、それに出ても大丈夫だから」と言ってもらって一安心。
恥をかなぐり捨てる勇気を持ちました。

今回出産して思ったのが、「いきむ」って凄く難しいんだなということ。
「便秘のときと同じ」とよく言われますけど、私の場合痛いのもあるし姿勢も違うから最初全然うまくいきめませんでした。
最後の方になると、コツを掴めるのと「産まなきゃ死ぬ」という思いから、火事場の馬鹿力が働きます。
「いきむ」って、「便秘の時と同じ」なんかじゃありません。
顔を真っ赤にぐっしゃぐしゃにして、「子どもをひり出す」しかないと思います。

押し出しからの吸引、そして出産

この時、入院から既に14時間
体力はもう残っていません。
先生にも「最後まで頑張れないかも知れない」と言って、陣痛が弱まる度に眠る私。
「私たちは手伝うだけ、自分で産むんだよ!」と激励してくれながらも、「昨日の夜から寝てないなら仕方ないね」と助産師さんたちに話してくれる優しい先生。
「上手いよ」「もう頭見えてる」と励まされるも、1度の陣痛で2度いきむ体力が残っていない!
あまりに出ないので、押し出すことに
いきむタイミングは私次第。
先生2人と助産師さん2人がかりで、万全の体制で見守ってくれています。
いきむと押されるお腹。少しずつは進む出産。
それでも出てこない我が子…
「吸引しよう!本当に次が最後!」
突っ込まれる吸引器。痛くはありません。それ以上の痛みや辛さがあったから。
そして最後のいきみ。
「頑張って!もう少し!まだいきんで!!!」
言われるがままいきむ。
押し出してくれる先生、吸引器で引っ張り出す先生。
ずるん、という感覚は……正直あんまりありませんでした。
「出た」のは分かりました。

地獄の会陰縫合

この後の会陰縫合が死ぬほど痛かったです。
今も痛いです。
麻酔してるはずなんですけど……全然糸通る感覚あるし、針刺さってます。
凄く丁寧に縫合して下さってるんですよね、10分くらいかけて。死ぬかと思いました。

その前の胎盤を取り出す処置はお腹をグリグリされるだけで痛くはありません。
胎盤が出た瞬間の「ずるん!」は気持ちよかったです!

それから、会陰切開は痛くなかったです。
麻酔もあったからですが、それどころの事態じゃないので。切られる感覚はあります。
でも、「だからどうした」という感じです。
その後、出産胎盤を取り出す処置を切ったまま行うわけですが、そこでも痛みは感じません。
縫うまで感じません。

この病院を選んでよかった

私は里帰り出産しました。
ですから、出産した病院との付き合いは浅く、担当医の先生に診察して頂いたのも3度きり。
しかも、取り上げてくれる先生は当直制なので、担当医とは限りませんし、顔見知りの助産師さんとも限りません。

ですが、どの助産師さんも本当に親身になって下さってここの病院に決めて良かったと心から思います。
まず、バースプランを徹底して読み込み実行してくれたこと。
いろんな話を聞いてくれて、帰省前に夫と喧嘩してしまったことまで全員が把握し、精神的サポートをしてくれたこと。

本来ならいないはずの担当医の先生が、入院してすぐ来てくれ、出産に立ち会ってくれたこと。
患者に寄り添ってくれた産科の先生、助産師さん、看護師さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

私が里帰りしたのは香川県。
この記事を読んで下さっている中で、香川で出産を考えている人がどれくらいいるか分かりませんが、私は経験を元に、高松赤十字病院での出産を心からお勧めします。
他の病院で出産した経験はないので、比較はできませんが、公立病院でありながらこれだけ心身に寄り添って下さったことに感動しています。

また、産科病棟は新館に移動したのでとても綺麗な環境で出産できます。

出産は命懸け、それは本当だと思う

私の出産方法は、おばあちゃんの世代なら死産だったと思います。
出産は誰でもできる、確かにそうだけど、覚悟を持った人なら誰でもできる、だと思います。
私は臨月に入り、眠れないことや腰が痛いことで早く生まれて欲しいとずーっと言い続けていました。
でも、いざ陣痛が始まると「やっぱり怖い」が本音でした。
陣痛のとき「怖い」と何度も叫びました。

お腹の中にいるときは、お腹の中で死んでしまうんじゃないかという恐怖と戦い続け、出産のときは終わらない痛みと苦しみの恐怖と戦いました。

その恐怖から解放されても尚、これから未知の子育てという恐怖が待っています。
その恐怖とどう戦っていくのかが、私の人生の命題になりました。

そんな訳で、人生で1度きりと決めている出産についての記事をしめくくりたいと思います。

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