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伝説のタカラジェンヌ、春野寿美礼!

先日、東京国際フォーラムを皮切りに、東名阪全国3か所・全44公演を上演した「ミュージカル ロミオとジュリエット」が大盛況の内に幕を下ろしました。

主演に古川雄太、大野拓朗、を迎え、メインキャストには2.5次元舞台で活躍する若手俳優が多く起用されました。
そしてその脇を固めたのは、実力派ミュージカル俳優たち。
「レ・ミゼラブル」や「ミスサイゴン」常連のシルビア・グラブ、宮川浩、石井一孝らだけでなく、元タカラジェンヌの秋園美緒、元宝塚花組トップスター春野寿美礼を迎え、確かな歌唱力で客席を魅了しました。

「ロミオとジュリエット」でキャピュレット夫人を演じた春野寿美礼

今回は、その中でも春野寿美礼をご紹介します。

春野寿美礼は元宝塚花組トップスターです。
2002年から2007年までトップを務めました。

春野寿美礼は、容姿端麗・抜群の歌唱力・ズバ抜けたダンスと、3拍子揃ったトップスターでした。

宝塚には人気2大演目というものがあります。
「エリザベート」と「ファントム」という作品で、トップ退団の際に上演されることが多い演目です。
歴代男役トップは、このいずれかの主役を演じてきました。(例外の方もいらっしゃいます)
しかし、長い宝塚歌劇団の歴史の中で春野寿美礼たった一人だけが、この両演目の主演を務めました。

これは彼女の実力を示すエピソードと言って過言ではないでしょう。

彼女の凄さはそれだけではありません。
「エリザベート」と「ファントム」がなぜ、退団公演に選ばれるのか。
それはひとえに「難しい演目だから」です。
他の作品と見比べると、特に「エリザベート」は桁違いに難易度が高く、大きな演目であることが一目瞭然です。
ですから、トップジェンヌが十分に力をつけ熟れきった退団の時に、満を持して上演するというわけです。

しかし、春野寿美礼は、なんとこの「エリザベート」を、トップ就任宝塚大劇場お披露目公演で主演を見事に演じ切ったのです。

宝塚らしさを打ち破ろうとした春野寿美礼

宝塚歌劇団演出家の木村信司は、春野寿美礼について、以下のようにコメントしています。

「春野寿美礼はいい意味で宝塚らしさを壊そうとしていた。彼女を見ていると従来の宝塚臭さはない。それが今日の宝塚を作ったのだろう」

宝塚の伝統を打ち破る、ということでは天海祐希も有名ですが、春野寿美礼もまた、宝塚の伝統を打ち破り、自分らしさを求めたのかもしれません。
とは言っても、春野寿美礼は型破り、掟破りという訳ではありません。
歌い方や芝居を、伝統に則るのではなく、自分なりに考えたのです。

春野寿美礼の歌唱力は衰えることを知らなかった!

今回の「ロミオとジュリエット」は、約4年ぶりとなる春野寿美礼の復帰作でもありました。

春野寿美礼は2016年に双子の女児を出産。
それ以降は、表舞台から姿を消していました。
彼女の4年ぶりの姿を、ファンは待ち望んでいました。

春野寿美礼の復帰作となったのは「ロミオとジュリエット」のキャピュレット夫人。
この役はなかなか過激で、実子であるジュリエットに想いを寄せる年若い甥・ティボルトと男女の関係を持つ魔性の女。
ジュリエットに不義の子であると告げる「結婚のすすめ」では、母娘である前に、ティボルトを巡る三角関係を描く女同士のプライドをぶつけます。

舞台に現れた春野寿美礼は、変わらず美しいまま、この美しい悪女を素晴らしく演じあげました。
身のこなしは、男役の名残があります。プライドが高く、色気がある身のこなしです。
多くのファンを魅了した1つである美しい手の動きも全く変わっていません。

そして、1幕早々にキャピュレット夫人が歌うシーンがあります。
見事な低音から伸びやかで艶やかな高音まで、なめらかに歌声が響き渡りました。

春野寿美礼の4年ぶりの歌声は、客席を間違いなく魅了していました。

春野寿美礼を堪能するならこれ! 春野寿美礼映像作品ベスト3!

2002年「エリザベート」
トート役の春野寿美礼なくして、春野寿美礼を語ることはできません。
「死」という概念である「トート」は容姿端麗で妖しい魅力満載のキャラクターです。
また、男役が地声で歌うには高すぎるキーのナンバーが多いため、楽曲的にもとても難しい役です。
春野寿美礼はどこまでも伸びやかな地声と力強いフェイクを駆使し、トートを演じ切りました。
春野寿美礼トートは歴代トートの中でも最も妖艶でナルシストと言っても過言ではないでしょう。
そのくせ子どもっぽい顔を垣間見せる春野寿美礼トート。
最高にかっこいい春野寿美礼を観るならこれで決まり!

2007年「源氏物語 あさきゆめみしⅡ」
退団公演の一つ前の作品です。
この頃にはハイビジョン録画が可能になっている為、とても綺麗な映像で春野寿美礼を愛でることができます。

あの有名な源氏物語の光源氏を演じる春野寿美礼は、とにかく浮世離れしています!

全編を通し、光源氏はひたすら「無垢」なんです。
春野寿美礼は、いつものかっこよさを脱ぎ捨て、無垢さと清らかさを演じています。

もともと和風美人なので、烏帽子姿が美しい……
かっこいい春野寿美礼もいいですが、光源氏の静かな美しさも圧巻です。

 

2008年ファーストコンサート「My Heart」
退団後初となるファーストコンサートDVD。
退団から約1年、彼女は舞台から姿を消していました。
退団の際には、もう舞台には戻らないと考えていた彼女ですから、このファーストコンサートはファンにとって待望のものでした。

退団してたった1年ですから、まだ髪は肩につかないくらい。
ドレスをまとう姿が初々しく感じられます。

「My Heart」の中には、春野寿美礼自身が作詞した曲が収録されています。
トップスター時代を振り返り書かれた歌詞は、多くのファンの心に刺さりました。

春野寿美礼選曲のナンバーなので、彼女の好みが前面に押し出されているのも新鮮です。

退団後初、結婚前の春野寿美礼の姿を観るなら、このコンサートDVDをおススメします。

生ける伝説、春野寿美礼。

春野寿美礼は在団中、世界陸上開会式で国家を斉唱するなど、確かな歌唱力の持ち主でした。
いい意味で、「宝塚男役っぽさ」がない歌声を持つ人です。

「ロミオとジュリエット」で舞台復帰を果たした春野寿美礼。
今後の活躍に注目です。

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