どこか1か所整形をすると、美を追求するあまり「次々いろいろと整形したくなる!」という人はけっこう多いと聞きます。
けれど、美容整形手術を重ねる人の中にはどこか人工的で不自然に見える方がいるのも事実……
はたして、人工的な顔にならない美容整形手術は存在するのでしょうか?
〇ずばり、美容整形外科医に聞いてみました!〇
M先生:先に答えを言ってしまえば、どこか1か所だけ整形をしたとしても、変な形に整形すれば不自然になります。
これが全てです。
「変な整形」でいろいろなところが変になれば、不自然なパーツが増えていき、より不自然になっていくのは当然ですよね。
いろいろなパーツを整形することが悪いのではなく、おかしな形にするのが悪い、ということです。
間違った方法、医者の偏った考え方で施術すると変な事になっていく可能性は飛躍的に上がります。
〇「変な整形」にならないためには、どうしたらいいのでしょうか?〇
M先生:一番重要なのは、医師選びです。
美しい形や自然な形……そこに導いてくれる医師を探すことがひじょうに重要ですね。
ネットの口コミや広告などで、美容整形外科を決める患者さんが多いと思いますが、最も重要
なのは、どの医院で手術を受けるかではなく、誰の施術を受けるか、ということです。
整形手術を受ける人の中では、このパーツの施術は○○先生、このパーツの施術は××先生という風に、パーツごとに医院を変える人がけっこう多いのが実情です。
とりあえず行ったクリニックで、なんでも施術を受けるという”オールインワン”の時代は終わりつつあるのかもしれません。
たくさんの症例写真を見て、各部位でセンスの合う人を見つける時代です。
〇では、整形手術を繰り返す=不自然な顔になるというわけではないのですね!〇
M先生:良い形の整形を繰り返す分には、不自然になるというものではない。
そう言い切ってもいいでしょう。
ただ、いろいろな部分を整形して変化したパーツが増えれば増えるほど、もちろん元の自分の顔からはだんだんと離れていきます。
その部分を良いと捉えるか、捉えないのか、この差は大きいかもしれません。
整形をしたいけど、踏みとどまっている方も多いですが、あとは自分の価値観ですね。
〇そもそも整形を繰り返すというのは、整形依存では?〇
M先生:いろいろなパーツを整形するのではなく、同じ場所の整形を繰り返す。
もちろん思いもよらぬ結果や失敗、という場合は、どうしても修正もやむなし、かと思います。
しかし、そうではないケース。
妙に細かいところにこだわって何度も戻そうとしたり、また変化をつけたり……
こういった風に、何度も何度も繰り返し過ぎると(いわゆるプチ整形的なものはともかくとして)大体の場合どこかに歪みが生じ、不自然な顔になっていくことが考えられます。
結論として私が思うのは、いろいろなパーツに手をつけていく人は「整形依存」とは必ずしも言えないかな、と。
同じ部位に執拗にこだわり、整形手術を繰り返すパターンこそが整形依存なのかな、と思います。
〇最後に、美容整形外科医から見て最も大切なことは?〇
M先生:先ほどもお答えしましたが、整形後の仕上がりが理想像と少し違っていても、ある程度の細かいところは飲み込んで、そのエネルギーは、他の部位にまわすようにする。
トータルで美をプロデュースしていくほうが大切かと思います。
これは整形に限ったことではありませんよね。
髪型だったりメイクだったり、服装その他ファッションだったり。
逸脱は個性、なのかもしれませんが……
一呼吸おいて周りをいろいろと見て考えることも大切ですね。