30代になると妊娠について考えることもあるかと思います。
そこで今回は、妊娠を考えるあなたへ風疹予防をお勧めします。
予防接種で防げる感染病とは?
・麻疹(はしか)
・水疱瘡(みずぼうそう)
・おたふく風邪
・風疹(ふうしん)
風疹って実際何に影響するの?
風疹抗体価は、妊娠初期に検査される項目のひとつです。
なぜなら妊娠中の女性、とくに妊娠20週頃までの女性が風疹に感染すると、赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出る可能性があります。
これを”先天性風疹症候群”といいます。
風疹のほかにも、麻疹(はしか)やおたふくかぜなど、防ぎたい感染症はたくさんあるのですが、流産や早産を起こしやすくなる麻疹(はしか)などに比べ、風疹は大したことはないと思われたり、子どもがかかる病気だと誤解されたりすることも……。
実は今大流行しているのは、大人の男性の風疹?!
風疹が流行し始めたのは2011年の春くらいから。風疹ワクチンが導入されていないアジアの国に出張した方などが感染し、2~3週間の潜伏期間を経て発症し、職場で流行したというケースもあります。
咳や会話などの飛沫で感染するため、発疹などの症状が出る2~3日前から、周囲に感染してしまうそうです。
発症する人の約8割は男性で、20~40代が多いそう。
※昔は女子学生しか予防接種の対象でなかったので、男性の発症率が高いというわけです
確かに海外出張に行くのは男性が多いけど、持ち帰って職場で流行するなら、女性も同じはずですよね?
では、なぜ20~40代の男性が多く発症するのでしょう。
それは、子供のときの予防接種の受け方が大きく影響していそうです。
抗体を持っている人が少ない世代がある!
昭和54年4月2日~昭和62年10月1日の人は要注意!
妊娠中の風疹を防ぐため、昭和52年以降、女子中学生を対象に風疹ワクチンの集団接種が行われていました。
ところが、平成6年に予防接種法が改正となって平成7年4月から大きく変わりました。
男女中学生と男女幼児が接種することになったものの、学校での集団接種ではなく、医療機関での個別接種となったのです。
親が医療機関に連れていかなければ予防接種は受けられないという状況になり、その結果、中学生の風疹ワクチンの接種率はみるみるダウン。
この期間に該当する人、すなわち「昭和54年4月2日から昭和62年10月1日までに生まれた人たち」には、風疹の予防接種を受けていない人が多いのです。
自分が予防接種を受けたかどうか不確かな場合は、母子手帳を確認してください。
親の記憶もあいまいなものなのです。
頼りになるのは”記憶”じゃなくて”記録”です!
風疹ウィルスに感染しないためにはどうすれば?
まず妊娠してない人は予防接種を受けましょう。
今妊娠してる人は周りが予防接種を受けること、特に旦那さんは必ず受けましょう。
妊娠を希望しているなら、医療機関で風疹の抗体の有無を調べてもらうか、抗体を既に持っている人が予防接種を受けても問題ないので、風疹抗体の検査なしで予防接種を受けることが早くて確実といえそう。
接種する時期は、生理期間中かその直前直後で妊娠していないことが確実な時期がよいでしょう。
また、接種後2カ月間の避妊が必要ですが、接種してから生理が2回くるまでと考えるとわかりやすいと思います。
なのでなるべく早めにパートナーとともに接種するのがお勧め。
ちなみに、男性は予防接種しても避妊期間は不要だそうです。
また、東京都内の自治体によっては補助制度がある場合もあるので、お住まいの市区町村にお問い合わせしてみましょう。
もし、すでに妊娠していて、抗体が不十分だとわかったら、本人は予防接種が受けられないので、できるだけ人混みは避けて、とにかく周りの人が感染しないように気をつけること。
とくに30~40代の男性は20~30%が抗体を持っていないので感染しないよう注意が必要です。
接触の多い夫や同居する家族には、予防接種を受けてもらったほうがいいですね!
また、妊娠中に風疹抗体がない・不十分とわかった場合は、次の子のために、出産後早めに予防接種を受けることを検討してみてもいいのでは?
まとめ
妊娠の予定がない人も妊活中の人もまだ予防接種を受けてない人は早めに受けましょう。
筆者も将来的に子供が欲しいので早めに受けに行こうと思います。