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危険! インスリンダイエット!!

先日、SNSで恐ろしいものを見かけました。
なんと、インスリン注射でダイエットをしている人がいるというのです!

インスリン注射というのは、糖尿病患者に処方されるものですので、健康な人が使うと最悪命の危険があります。

では、なぜこのような無謀なダイエットがにわかに流行り始めているのでしょうか?

 

低インスリンダイエットというものが存在している

インスリンってなに?

インスリンとは、血液中の糖を(おもに肝臓の)細胞に取り込み、エネルギー源としてたくわえるはたらきをするホルモンです。
インスリンが分泌されると血液中の糖が回収されるので、血糖値(血液中の糖の濃度)が下がります

インスリンには、余分な糖を中性脂肪としてたくわえるはたらきもあります。
よってインスリンの分泌を少なく抑えれば、余分な糖が脂肪になりにくく、結果として太りにくくなると考えられているわけです。
この考え方に基づいて、インスリンの分泌を意図的に抑えるような食生活をするのが「低インスリンダイエット」です。

低インスリンダイエットって?

低インスリンダイエットでは、食品ごとにGI値(グリセミック・インデックス)という数値が定められ、GI値のなるべく低い食品を食べるようすすめられます。
GI値は、その食品を食べたときの血糖値の上がり方を表しており、GI値が高いほど血糖値が上がる→インスリンがたくさん分泌される、と考えられています。
GI値はブドウ糖を100として相対的に数値化され、ごはん(白米)や精白パン、ジャガイモ、にんじんなどはGI値の高い食品、玄米やライ麦パン、パスタ、シリアルなどはGI値の低い食品とされています。

本来の低インスリンダイエットは、同じ炭水化物をとるなら白米→玄米・パスタに、精白パン→ライ麦パンに、といったようにGI値のなるべく低い食材にシフトする方法であり、食べてはいけないものはありません。

しかし最近では、高GI値のものを「食べてはいけないもの」として避けたり、GI値のとても低い野菜や海藻ばかり食べたりするような誤解が生じてきました。
GI値ばかりに気をとられて、その食品にどんな栄養素が含まれているかをまったく考えない人も出てきたのです。
低GI食品ならいくら食べても太らない、と報じたTV番組もあったようですが、当然のことながら、トータルの摂取カロリーが多ければ、低GI食でも太ります。

 

海外ではインスリン注射ダイエット薬がある!

その衝撃のダイエットを開発したのは、デンマークにある会社。
元々は肥満症に関する会社ではなく、糖尿病に特化した薬の研究で世界的に有名でした。
その研究の中で、肥満症治療にもとても効果の高いものが見つかりました。
それが、GLP-1というホルモンと同じ働きをする薬です。

「GLP-1」とは、ヒトの腸から分泌されるホルモンの1つで、血糖値を安定させるインスリンの分泌を促すもの。

糖尿病患者に投与することで治療効果が高まりますが、もうひとつ、凄い作用が。
なんと食欲が抑えられるというのです。

実は、GLP-1は食べた物が消化され、腸を通る時の刺激で分泌されるホルモン。
なので、GLP-1が分泌されると、脳は"満腹である"と認識するというのです。

こうして、糖尿病治療のプロたちによる肥満症治療の取り組みが始まり、2007年には実際に肥満症に苦しむ人たちへの臨床試験がスタートしました。

2015年にアメリカの食品医薬品局の認可を受け、この肥満症治療薬が発売開始されました。

この薬の使用方法は、ペン型の注射を糖尿病のインスリン注射のように体にさすというものです。

「低インスリンダイエット」と「ダイエット薬」、そして「インスリン注射」の認識の誤解が招いたダイエット

「低インスリンダイエット」は体型を気にする人であれば一度は耳にしたことがある言葉でしょう。
そして、たまたま海外の肥満症治療薬が、糖尿病患者に処方されるインスリン注射と同じ注射型だったこと、例え海外の肥満症治療薬のことを知らずとも「インスリン注射」という言葉も耳馴染みがあったはずです。

この3つが誤解を生み、今巷で「インスリン注射ダイエット」という危険行為が流行っているのではないかと思われます。

インスリン注射は処方箋が必要な薬です。
健康な人が注射を打った場合、低血糖などのリスクが考えられます。

ひじょうに危険なダイエットですので、自己判断で医薬品を入手、個人輸入をするのはやめましょう!

 

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