最近耳にする機会が増えたDVという言葉ですが、「実際DVされてる人は少ない」と思っていませんか?
DVを受けやすい人は傾向があるとも言われ、実際のDV被害者は少なくありません。
女性向けシェルターが全国にあり、多くの女性がそこで怯えながら暮らしている現実があります。
DVする配偶者と離婚できたり、シェルターに逃げ込めたりする人はまだマシですが、恐怖心から逃げ出すことができない、経済的自立ができていないので離婚できない、本人がDVと思っていないなど、DV環境から抜け出すことが難しい人がいるのも事実。
そこで今回の記事では、DVをする人の特徴をお伝えします。
パートナーに一つでも思い当たることがある人は要注意。
次回の記事では、DVをされた時の対策についてお伝えしていこうと思います。
DVをする人の特徴
いつでも自分の立場が上でいたい
誰と居る時でも自分が上の立場でいなければイライラしてしまう人です。
そしてそのイライラを一番ぶつけやすいのが、パートナーであるあなたなのです。
あなたと付き合ってあげているという気持ちでいるため、冷たい態度や酷い言葉などを浴びせてきます。
最初は言葉の暴力だけかもしれません。
ですが、あなたは自分より格下の存在であり暴力を振るっても構わない存在と思っているので、いつ手が出るようになるか分かりません。
パートナーが、あなたから注意されたときや、冗談で馬鹿にされたときなど極端に怒り出すことがあれば要注意です。
相手に伝える能力が低い
DVを振るう人は、喧嘩や言い合いになっても怒った原因や気に入らない理由などをあまり話してくれません。
話してくれない、のではなく、話すことができないのです。
言葉で伝えることや、上手に説明すること、他者に自分の気持ちを伝えることが下手なほどDVになりやすい傾向があります。
言葉では言えないから、暴力を振るうしかない……と思ってしまっています。
また、うまく伝えられない分、普段から我慢している部分があるのです。
自分のストレスを上手に発散できないからこそ、一気に爆発してしまうケースが多いと言われています。
幼少期に自分が体験している
DVは、子どもの頃の家庭環境が大きく影響していると言われています。
両親がDVをしている場面を目にしたり、自身が虐待を受けていたりする場合は、同じことを繰り返してしまう可能性があるのです。
両親がDVをしているのならば、「それが当たり前」「何が悪いのか分からない」という感覚になりますし、虐待を受けていたのであれば、愛情の伝え方や愛し方が分からないのです。
全てが「暴力でなんとかなる」と思い込んでいるため、ダメだと自覚していてもなかなか治りません。
この場合、自分たちだけで解決するのは難しいかもしれません。
心療内科に通い、適切なカウンセリングを受けましょう。それを拒否するようであれば、別れるしか逃れる方法はありません。
束縛がきつい
独占欲が強い人は、自分の気持ちを抑えられない傾向があります。
「少しの我慢」ができないので、感情的になりやすいのです。
今はDVをされていなくても、嫉妬やヤキモチからいつ爆発してしまうか分かりません。
「こんなに愛してるんだから分かってよ!」というのが本音です。
あなたのことを自分のものにするために、DVをして逃げられないように洗脳してくる可能性もあります。
あなたの迷惑になることが分かっていても、自分が我慢できないから強く束縛してしまう。
これが、いつ我慢できないから殴って分からせると変わってしまうか分かりませんよ。
謝る事が出来ない
DVをする人は、自分の悪い部分を認め反省することができないという特徴があります。
相手が悪いんだという考え方なので、暴力を振るうことに何も感じないのです。
「お前が分かってくれるために」
「お前が俺を困らせるから」
「お前が怒らせるから」
などと、全て相手のせいにしてしまうのです。
そして、自分自身も絶対に謝ることがありません。
謝ると、自分が下の立場になってしまったと感じてしまうからです。
本当にDVではない?
「こんな彼を愛せるのは私だけ」「私に心を開いてくれるから言葉が乱暴になるだけ」、なんて思っていませんか?
DVを受け続けて幸せになることは絶対にありません。
そして、DVが治るなんてこともないと思っていた方がいいでしょう。
その人と一緒にいることが、本当に「幸せ」だと言えるのかよく考えましょう。
DVの人と一緒にいると起こるデメリットを紹介していきます。
叩かれる事が当たり前になってしまう
どんなに怖いことや、嫌なことがあっても長い間続いてしまうと「当たり前」だと思ってしまうのです。
そのため、パートナーにDVをされても「仕方がない」なんて感じるようになります。
この状況は、完全に感情が麻痺してしまい、最初は「怖い」「辞めて欲しい」と思っていたのに、その気持ちさえなくなるのです。
周りから何を言われても、「パートナーは私のことを想ってくれているから」と洗脳状態になってしまいます。
本当に大切なものや危険だと感じる気持ちさえも失ってしまうのです。
洗脳されて離れられない
DVをする人の中には、暴力を振るった後急激に優しくなる人がいます。
「すまなかった」と泣きながらすがりついてきたり、「捨てないでくれ」と助けを求めてくることもあります。
そんな彼を見ると情が沸いて、「この人も苦しんでいるんだ」と思って許していませんか?
情が沸いてしまうと、どんなに嫌なことがあってもなかなか別れを決断することができなくなります。
別れるタイミングを失って、DVをするパートナーに永遠に振り回され続けることになります。
友達がいなくなる
もし、友達がDVを振るうパートナーと付き合っていると知ったら、絶対に反対しますよね。
DVをするところを見ていなくても、仲良しな友達は「何かがおかしい」とすぐに気付くもの。
しかし、周りの反対を押し切り交際を続けていくと、友達も徐々に離れていってしまうでしょう。
パートナー以外に頼れる人がいなくなり、さらにDVパートナーにハマっていくことになるのです。
まとめ
急にパートナーに殴られたり叩かれたりしたことがあった場合、自分が悪いからと思って我慢しているのは本当に危険です。
なぜなら、普通の大人であれば、対人間に暴力を振るうことはないからです。
おかしいな、と感じることがあればまずは身近な人に相談して、自分の置かれた状況を俯瞰的に見てみましょう。
また、まだ殴られてはいないけど「殴られそうになった」「叩かれそうになった」という方も注意が必要です。
別れる場合、DV気質の人はとても大変危険を伴うので、冷静に順序立てて別れ話をするか、一切行方をくらませる準備をしてからの方がいいでしょう。
また、DVは暴力だけでなく、暴言や経済的なものもあります。
パートナーと対等な関係を築けていないと感じるうちに、別れることが大切です。