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繊細なイラストを生み出すイラストレーター/デザイナー「ウツイ・ヨハンソン」。その発想の源と、美学に迫る。

 

今回のインタビューは、私たちのサイトロゴデザインを手がけてくれたデザイナーアトリエ・ポトゥ「ウツイ ・ヨハンソン」さん。
繊細なタッチのイラストを生み出す、彼女の生き方や美意識に迫ってみました!

今日はありがとうございます。リラックスして、いつものウツイさんのまま色んなお話を聞かせてください!
ウツイさん:今日は主人の話もたくさんしようと思っていたんです。
デザインをするときにめちゃめちゃ助言をしてくれるから、あの人がいないと成り立たないんですよ。
彼はデザインをきちんと学んでいるので、ロジックでデザインを教えてくれるんです。
私はそういった学校を出ていなくて、感覚でやってしまうところや、足りないところを夫が補ってくれています。

理想の夫婦像ですね。旦那様とはSNSで知り合ったんですよね
ウツイさん:私がまだ北海道にいた頃、描いた絵をTwitterに上げていて、それを見てくれた夫が「そういう仕事をしているんですか」と話しかけてくれたことがきっかけです。
その頃の私は、北海道でまるで関係ない仕事をしながら、スプレーアートの勉強を始めて本格的に創活動を始めた頃だったんです。
「そういう仕事をしていないなら、同人誌のような本を出してみないか」と声を掛けてくれたんです。
元々彼は、本を作るのが好きみたいで、仲間内でコーヒーのうんちくの同人誌なんかを作っていたんですね。
だから、興味をもってくれたんでしょうね。
これが、その時の本なんですが……

動物が多いですね
ウツイさん:その時は動物を描くのがとにかく好きだったんです。

これが初めて世に出た作品だと思うと感慨深いですね
ウツイさん:そうですね。
これがきっかけで、デザインの技術も身に着けて、イラストレーターとしてどんどん汎用性を高めていきたいと思ったんです。夫とお付き合いすることなったので、思い切って東京に上京してきました。
未経験採用のデザイナーとして就職したから、割と過酷なんだろうなと覚悟はしてました。実際過酷でしたけど、そこでやりたいことはやれたので良かったです。
その時にできることは独学で学んだフォトショとイラレだけだったから……

あれ?その前にタクシー会社のマスコットキャラクター製作してましたよね?
ウツイさん:そうそう!
北海道の帯広に住んでた時に、地元で一番大きなタクシー会社が創業55周年を迎えるのをきっかけにマスコットキャラクターを作ることになったんです。
スプレーアートを学び始めた頃だったんですが、当時よく飲みに行っていたバーの店長から「デザイナーを探している」という話を聞いて、絵の勉強をしていることをアピールしたら、「じゃあやらない?」ってお仕事をもらえたんです。

ウツイさんはいつからイラストやデザインを仕事にしようと思っていたんですか?
ウツイさん:イラストレーターに聞いたらみんな同じことを答えると思うんですけど、小さい頃から絵を描くことが大好きでした。
それこそ、絵本の中表紙とか、無地のところを見つけては絵を描いていたんです。だから小さいときの本が汚くて(笑)
その頃の私は、仕事は有名なところやいいところに入れたら御の字で、生活の為に嫌なことも我慢するものだと思っていたんです。
だから、医療事務の専門学校を出て、医療関係の仕事に従事していました。北海道にいる時は、資格を使える仕事を選ばなきゃいけないと思い込んでいたんです。

それが、絵を仕事にしたいと思うきっかけがあったんですね
ウツイさん:勤めていた歯科医院でポップとか広報を作るのが楽しかったんです。これだけで食べていきたいと思いました。

創作をする上で気を付けていることはありますか?例えばインプットの方法とか
ウツイさん:すごく少ないですね。丸パクリしないようにとか……オリンピックのロゴで大騒ぎになった時期があったじゃないですか。

あれは芸術の世界だとよくあることらしいですね
ウツイさん:ピンタレストとかでデザインのアイデアの素になるものを探してヒントを得ることってザラにあるんですよ。
ポンと浮かんだものでも、自分が何から思いついたのか可能な限り調べるようにしてます。
無意識に誰からのデザインを真似てしまってるかもしれないから。

クライアントの要望を聞くコツってなんだと思いますか?
ウツイさん:人の話をよく聞くことですかね。なんでもそうだと思うんですけど。
自分のセンスに自信がある人ほど、人の話を聞かないかもしれないけど、人の話を最後までよく聞くことって本当に大切。
要望をきちんと聞かないと、クライアントのイメージから大きく外れたり、満足度が下がったりするんですよね。
だけど例外もあって、以前クオカードのイラストを担当することになった時、クライアントの要望に沿ったものを作っていたんだけど、自分の頭の中に湧いたイラストを見せてみたらそっちが採用になったこともありました。
なので、少しくらいクライアントの要望の先読みはありだと思います。様子見しながら、アイデアを提案していく。

会社勤めのデザイナーから、フリーランスになって仕事はどうですか?
ウツイさん:今、知人から仕事を回してもらったりランサーズで仕事を請けてるんだけど、締め切りに間に合わないくらい抱え込まないようにしてますね。
仕事中に気をつけてるのは、オンとオフの切り替えのつけ方を持っておくこと。私の場合は、メイクをしたら仕事モードって決めてます。
あとは、いつアイデアが浮かぶかわからないから、すぐ何かに残しておいて新鮮なうちに作るようにしています。
このTシャツも、ふと浮かんできて、すぐに作りました。

イラストレーターと主婦業を両立してるんですよね
ウツイさん:生活の中で、全てのタスクに何とか優先順位を付けないとダメですね。
優先順位の高い方から、「やらないと他人が困ること→自分が作りたいもの→やらないと自分が困ること」です。
例えば掃除なんかは、やらなくても自分が困るだけなので優先順位は低くて、逆に、仕事のやりとりだとか、相手に迷惑が掛かることは最優先に動いていますね。

ウツイさんは、暮らしにも拘りを持ってるでしょう
ウツイさん:丁寧な暮らしに憧れがあるんですよ。ドライフラワーを飾るとか、そういう暮らしに。
自分でコーディネートできる空間を持てたのが20歳と遅かったから、その願望が強いのかもしれない。
今は、「写真を撮って映える部屋」を目標にしてるんです。床に物を置かないだけで全然違います!(笑)

イラストレーターも主婦業もモチベーションが高いの、尊敬します
ウツイさん:疲れた時は何もしないですよ!
私生活はもちろんアップダウンがあって、絵が描けない時や掃除したくない時もあって、やる気が湧き上がる時を待っているんです。
夫から、「(家事を)一緒にやろう」ということで救われてることも大きいかなあ。
結婚相手や交友関係に本当に恵まれていると思います。全部支えてもらってます。
創作ができている間は、私は満たされているんだと思う。絵を描けない時期に孤独を感じるんですよね。そういう時は友達とラインしたり、遊んだりしてます。
周りに頼ることは大切ですよね。1人で成功していることはないですから。

ウツイさんの作品は優しい絵柄が多いのは、そういう人柄が表れてるんでしょうね
ウツイさん:優しい絵柄が多いのは、絵やデザインするときに、優しめの曲を聴くからかもしれません。
人の汚いところなんて見たい人いないと思っていて。自分のマイナス部分を作品にするのは自己満足でしかないんじゃないかって。
前の職場の先輩に言われて残っているのが、「少しでも多くの人に役に立てる方が嬉しい」という言葉で、同じデザインをするなら、より多くの人の役に立ちたいと思ってる。
逆に言えば、嫌われる勇気がそんなにないんです。これでしか自己表現ができないから、嫌われたら落ち込んじゃいます。

他にも、生活の拘りはあるんですか?
ウツイさん:結婚式を期に始めたダイエット、実は結婚式の後に途切れちゃったんですよ。(笑)
最近また再開したんです。それに、これを機に運動する癖をつけようと思って。
でも元々運動がするのが得意じゃないので、大体30分くらいジョギングをしています。

どうしてダイエットに運動を取り入れたんですか?
ウツイさん:痩せても、元の生活に戻ったらリバウンドするし、在宅で仕事をしていると体を動かす時間が全くないので、運動をしていますね。
食事は夜ご飯だけ低カロリーにしています。
鶏ハムを作ってるんです、低温調理器をもらったので!

ヨーグルトが作りたいって言うから結婚祝いに贈ったけど、今のところヨーグルトは作られず、お肉料理ばっかり作られてるんですよね(笑)
ウツイさん:麹なんかも作れる発酵食品メーカーで、大体60度までの保温ができるんです。
それで、ローストビーフとか鴨のコンフィとか作ってます。

低カロリーメニューの定番はありますか?
ウツイさん:鶏肉ですね。焼かずにハムにしたり、蒸して食べたり。あとは豆腐と納豆です。
朝と昼はきちんと食べないと、「お腹減った」という気持ちに支配されて仕事どころではなくなるから、しっかり摂るようにしています。
夜は主人と一緒に食事を摂るんですが、帰ってくる時間が遅いので夕方に納豆を食べて、夜一緒に食卓につくときはサラダだけですませるようにしています。

メイク道具も好きなイメージがあります
ウツイさん:色んなカラーのアイシャドウを持っていたんですけど、自分のパーソナルカラーを知ってから、色味の幅が絞られました。

パーソナルカラーを知ってから、気にするようになりました?
ウツイさん:気にするようにはなりました。ただ、元々「この色似合わないな」と思うものは持ってないんですよね。パーソナルカラー診断も、新たに知るというよりは、答え合わせができたという感覚でした。

もし収入が今の3倍あったら、もっとメイク道具にお金を掛けていると思いますか?
ウツイさん:私、いっぱい着込むのが苦手で、それと一緒で顔もいっぱい塗るのが好きじゃないんです。
服にもお化粧品にもあんまりお金掛けてないんですよねえ。
だから変わらないと思います。そういうのにお金を掛る人たちとは、好きなものが違うんだと思う。
私もパーティーとか結婚式だと、きちんと化粧をした顔の完成した自分が好きなんですけど、普段は薄化粧の状態の方が居心地がいいんです。
私にとって、お化粧をしている自分っていうのは、ストレスは高いけど好き。気持ちが上がってる状態なんです。でも、ずーっと気持ちが上がってると疲れません?
これくらいダウンしてるくらいが、心地いいんですよ。

生き方が自然体ですよね
ウツイさん:多分、周りの人のおかげです。周りから認められている状態だから。
この自然体で、「お前ブスだなあ」って言われたら、自分を変えようとしただろうけど、この状態を受け入れてくれる人がいっぱいいたんですよね。
自分の芯がないのかなとも思うんだけど、周りの人に認められることで自信を持って生きていけるかなあ。
これは作品を認められたいということにも繋がっています。人に恵まれてるんです。
あとは、自分の顔の好きなところがどこかしらあると思うから、そこを好きになることですかね。

難しいですよね。私は自分の顔にコンプレックスしかありません
ウツイさん:みんなきっとそうなんですよね。周りからしたら、「どうしてそこがコンプレックス?」っていうところにコンプレックスを抱いてる。
私ね、最近顔にホクロが増えてきたのが気になってるんです。

それすごく可愛いですよ
ウツイさん:ほら!こうやって言ってもらえるのを、一個一個すごく咀嚼して、私の顔は可愛いって思い込んでるんです!(笑)

自己肯定感って大切で、周りの人って大事ですよね
ウツイさん:親からの言葉って特に根深く残ると思う。その次が学校のクラスメイトからで、大人になって顔を褒められても心に届かないし、けなされたものは心に刺さってくるしで、埋められないかもしれない……。

自然な肌感とか、そばかすって人間らしくていいと思うんです。色が白いと目立つんだけど、それが可愛い。それを隠すために厚塗りをするのも違うんじゃないかって
ウツイさん:私もそれは思ってます。
ホクロが増えたのは気になるけど、もともとあるホクロを消そうと思ったことはないんですよ。人から覚えてもらえるんじゃないかと思っているうちに、このパーツを自分からなくしちゃいけないんじゃないかと思うようになって。
同じように人の顔を見るんですけど、人の顔の不完全さが好きなんです。粗とは思わない。
でも、求めるところがそれじゃない人もいますよね。目指すところがお人形の人もいて。
目指す場所が違うだけで、みんな好きなポイントがあるんだと思います。

目指すところに行くために、美容整形という手段を使う人もいますよね
ウツイさん:肯定か否定かで言うと肯定です。自分にないものが欲しいわけじゃないですか。
そういうところに向かって、努力をする。
整形って外部からのテコ入れが入るってところで、嫌われてることが多いかと思うんですけど、その為にスケジュールを開けるなり、お金を稼ぐなりしてすごく頑張ってるし、まず、「こうなりたい」と言うビジョンがあること自体が羨ましいんですよね。
進路選択の話まで遡っちゃうんですけど、何となく絵の仕事がしたいな、と言うふにゃっとした人生観で人生半ばまで過ごしてきたところがあるので、なりたいビジョンがある人が好きなんですよ。
好きなものがあって、なおかつそれに向かって努力できる人は素敵だと思う。
万が一自分の子どもができて、整形してもそんなに責めたくないな。

ありがとうございました
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