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【『弱虫ペダル』出演】俳優・天羽尚吾の、沸き立つ色香と美しさの裏側を暴く。

舞台『弱虫ペダル』や国境を越えた映画で活躍する、俳優・天羽尚吾さん 。

歌舞伎町の雑踏さえ、彼が歩くとまるでパリコレのレッドカーペットに早変わる。

その稀有な存在感はどこから生まれるのだろうか。

滲み出る美しさの秘密と、その半生に迫る。

 

4歳からジャズダンスをしていて、8歳の時にミュージカル「アルプスの少女ハイジ」に出る機会があったんです。
台詞があるわけではないアンサンブルだったんですが、それがとても楽しかったんですね。
そこからお芝居もやりたいな、と思いました。
そんな時、「英語であそぼ!」に出演することになったんです。
だけど、親に負担を掛けてしまうし、学校を休みたくなかったから、子役を続けようとは思っていなかったので、しばらくはダンスを頑張ろうと、ジャズダンスやクラシックバレエに力を入れていました。

高校生になって、学校でミュージカルを作っていたんですが、その頃は「お芝居は僕みたいな普通の人ではなくて、選ばれた特別な人たちがやるものだ」と思っていたんです。
13歳の頃にストレートプレイ(※歌やダンスがない、台詞のみで構成された舞台のこと)の舞台に出られたのですが、それ以来鳴かず飛ばずだったので、芸能界の厳しさを実感していたんです。

そんな天羽さんの転機は、高校時代の終わりころに訪れる。
17歳の終わり頃から、「最後の思い出作りにたくさんやろう!」と学外でいろいろと舞台に出ていたんです。
ある時、お話をいただいた舞台が、センター試験の日程と重なっていたので「センター試験を取るか、舞台を取るか」と悩みました。
「センター試験は毎年ある!」と、とりあえずこの1年は役者をしようと思ったんです。
ところが、翌年もセンター試験と舞台の日程が重なったんです。
そこで初めて、「もしかして役者を続けられるのではないか」と淡い期待を抱きました。

天羽さんといえばクラシックバレエのイメージが強い。
クラシックバレエは、10歳くらいから習い始めました。
中学生の頃はバレエダンサーになると思っていたんですけど、怪我をしてしまったんです。それがちょうど本番の近くで、その時にお医者さんに「もう踊ることもできないから、激しい運動もしないでね」って言われたんです。
だけど、踊るの好きだから絶対見返してやるって思って、一生懸命リハビリしました。
今は全然健康には問題ないです。過酷な舞台に出てますし。笑
全てを諦めなきゃいけないという経験があるから、今は自分の好きなことしようっていう思いが強いです。
リハビリは大変でしたが、努力の根幹はそこにあるのかもしれません。

常に一生懸命に『役者』である彼は、息抜きをすることが苦手だという。
お休みの日も勉強になることしたいなって思っちゃうんです。
自分の中の息抜きは、洗濯物をすることとか、家事。
普段は役者の方に頭を持っていかれるんですけど、ご飯を作ったりとか洗濯してたりすると、人間の生きる根幹である生活を思い出してリセットされます。
でも、それすらできなくなった時は、温泉とか銭湯に行きます。銭湯に行くと携帯をロッカーの中に入れるじゃないですか。どんな仕事の連絡が来ても取れないし、お風呂の中だと台本読んだりできないから、言わば監禁状態じゃないですか。それを作り出して、ずっとお風呂に入ってぼーっとする。

仕事に追われる彼が、今はまっていることは、なんと「映画撮影」なのだとか。
映画初めて撮ったんですけど、正直大変でした(笑)
監督と脚本とスケジュールを組んだりする制作などもしました。
自分で一回やってみれば、スタッフさん側の気持ちも分かるだろうなって考えたんです。

日々躍進し、舞台で活躍し続ける天羽さんのエネルギーはどこから湧いてくるのだろうか。
体調管理には気をつけています。
とにかく眠ることとお風呂に入ることと、バランス良く栄養を摂ること。タンパク質を摂って、野菜が足りない時は野菜ジュース飲んでって。
現場のお弁当も頂きますが、帰ってお腹が空いた時は家で作っています。
いつもベストな状況でいようと努力をしていれば、体調が悪くても、立て直し方がわかる気がするんです。
今日疲れてるのは寝不足のせいかもしれないから、ちょっとお風呂長めに入ろうとか。
お風呂の時間も、朝入るとしたら5分以内がいいよ、と聞いたことがあるので、朝は短めに、夜は長めに入っています。

堂々と話す彼は、意外にも自分に自信がない、と私たちに吐露してくれた。
アレコレ考えすぎず、肩の力を抜いて舞台に立っている方に憧れるんですけど、僕はいまだに色んなことに自信がないので、理由が欲しいんです、自信に。
せめて体調万全で仕事に挑めるという理由付けが欲しいから、体調管理に気を付けています。
自分の中でまだまだ先があると思うんです。
僕はすごく想像力が豊かなので、素晴らしい未来を想像しちゃうんです、今も、いついかなる時も。
それに辿り着くためには努力が必要で、自分の人生を振り返って「あの時もっと頑張ればよかった」って言いたくないんですよ。だから、舞台に立つ時は絶対自信を持った状況で挑みたいんですね。
だってそうじゃなきゃ、お客さんに見せられるものじゃないから。
でも、そのギャップで日常生活では自信がなくなっちゃうんです。
「今度は自信持って舞台に立てるかな、今度は自信持って撮影に挑めるかな」っていう風に、すごくドキドキしちゃうから、そのステップをきちんと上がるためにやっぱ振り返った時に、「いや、今までちゃんと積み上げてきた」って思える力がないと、自信を持って挑めない。
だから普段は自信がないです。「私大丈夫だよ」って根拠のない自信で動ける人って尊敬するし、羨ましい。
そういられたら僕、朝まで飲んだりしたいけど、そうは生きられないから、じゃあ我慢しようって。

生き方すら美しい彼の美意識は、一体どこからくるのだろう。
ある時メイクさんに、もっと肌の状態に気をつけて欲しいって言われたんです。
日焼け止めは塗ってるんですけど、ほんのちょっと焼けちゃったことがあったんですよね。そうしたら、「白い肌を濃くすることはできるんだけど、焼けてしまった肌を白くしようとすると黄色くなっちゃうから、そういうことに気をつけてくれたら、もっと最高のものを作れる」と言われて、それから美容のこととか、健康のこととかも深く考えるようになりました。
スタッフさんと一緒に切磋琢磨したいという気持ちがあるんです。
はじめて会った方にメイクをして頂くこともあるので、そんな時に自分はこういうメイクが映えやすいですってことはお伝えしたいなって思っているので、色々研究しています。

日々研究を重ねるという彼に、美容のメソッドを聞いてみた。
肌って年齢や、ストレス、季節によって変わるから、「もうこの化粧品で大丈夫!」って思わず、ずっと探り続けることが大切だと思います。
個人的には肌を優しくしすぎない。
保湿して、パックしてってしてると、肌がサボっちゃうような気がしてて…栄養とか睡眠をちゃんと取るのは大前提として、例えば昼間舞台に出る時は肌の状態良くしたいけど、夜寝る時って乾燥しても別にいいじゃないですか。
だから、昼間はきちんとケアをして、夜はしすぎないっていうバランスを取るようにしてます。
それから、僕は11歳の時に日焼けして以来、ずっと日焼け止め塗ってます。
バレエって日焼けしちゃいけないんですねそれは良かったのかもしれない
あとは足のマッサージとストレッチを良くしてます。
寝てる時に顔にむくみが出るのって横になってるからそこに水分が溜まっちゃうからじゃないですか。だから、起きて顔だけマッサージしても体が凝り固まってると水分が流れてくれないから、ストレッチをして水分を受け入れる状況を作ってから、顔のマッサージをするようにしてます。
僕、バレエダンサーなのでめちゃめちゃストレッチしちゃうし、ヨガもするんですけど、朝起きたらアキレス腱伸ばして太もも伸ばして、5分くらいのお風呂入って、とりあえず血行を良くしてから顔のマッサージに取りかかると、すぐむくみがなくなります。
バレエの影響で姿勢がいいとは良く言ってもらうんですが、みんなもマネできるんですよ。
日頃の姿勢を、肩を下ろしてかつ胸を張るようにはしてて、あとずっと腹筋を上げるようにするんです。ぎゅって力入れるんじゃなくて、ちょっと凹ませてお腹を上に上げて、肩を下げることを意識してください。
お腹の前を意識して、肩を後ろじゃなくて、横かつ下に流していくと、胸筋背筋も使ってかつ、腹筋も使うから、これで1日過ごしてたらダイエット必要ないんじゃないかなって思うくらい。
しかも1日ずっとしてると、しなやかで締まった筋肉ができるんです。

美しくなるための手段、「美容整形」について、彼はどう考えるのか。
美容整形は自分で選択するもので、誰の責任にもできないから、自分で納得できる道を探す必要があると思います。今の世の中だとまだ美容整形についてあれこれ言われたりもすると思うんですよ。でも、それを無視してでもなりたい自分がいるなら、胸を張ればいいと思うし、それで幸せを勝ちとれるなら素敵だなって思う。
でも、容量用法は守って、きちんと調べてっていうのは大事ですよね。もちろん手術って100%成功するわけじゃないから、そういうリスクもありますし。

女性役を演じたこともある彼の瞳に、「女」とはどんな風に映っているのだろう。
僕が女性を演じるとき、ただただ可愛い女の子にしたくないんです。僕の好みですが、女の子ってぐちゃぐちゃしているところが魅了的だなと思うんです。一瞬普通に可愛く見えても「あれ? それ実は計算?」と興味が湧くような部分を研究して、一筋縄ではいかない女の子にしようと思っています。男の理想の女の子にはしたくない。
女の子ってただ可愛いだけで生きられるわけじゃないと思うから、そのぐちゃぐちゃを表現したいなっていつも思ってます。
努力があって、いろんなものが積み重なって美しさって生まれてると思うから、情念とか、女の子の悪いところとかを表現したい。
これは男女問わずだけど、すっごく素敵な人でも、余裕ないとこがセクシーだったりするじゃないですか。
なんていうんだろう、普通にかっこいい男の子が、弱虫ペダルとかに出ると汗流しながら必死に「うああ!」って叫ぶんですけど、その瞬間ってやっぱり美しいなって思うし、女の子も可愛いって瞬間より好きな人に想いを伝えてるときとか、めんどくさくなっちゃう瞬間とか、誤解を恐れずに言えば、ちょっとブスになっちゃう瞬間って本当に魅力的だと思うから、男もそんなところを見抜ける人が増えればいいのになって思います。
僕、女性の素敵さって30歳を超えてからだと思ってて、女性ってナチュラルボーンで綺麗で可愛いじゃないですか。
特に20代の間って、ある程度みんな可愛い、若いねってモテるじゃないですか。それに向かう努力もするし。
でも、アラサーがきて30歳超えると、みんなたぶん一回は今後の人生考えると思うんですよ。
アンチエイジングをして若さを保つのか、それよりも仕事に生きるのか、それともお母さんになるのか、分岐点を越えて、最初から生まれ持っていたものとか、容姿とかだけじゃなくて、本質で戦う必要がある。
そこからの女性って凄く面白いし、最高に綺麗だなって。
シミやしわだって一つの美しさじゃないですか。
僕も気にしますけど、生き様が顔に出てくるだろうし、そういう努力とか積み重ねて「女の子」が「人間」になっていく様は面白い。
自分も負けじと素敵な大人になりたい。

「素敵な大人」とは、いったい何なのだろう。
自分がこの世界のど真ん中に生きてるとは思ってないんですよ。世界があったらきっと隅の方なんだろうなって。隅ならではの輝き方をしたいと思ってるから、変わったものって大好き。
弱虫ペダルの小鞠くんは、どっちかというとヴィランだから凄い好きなんですよ。
本当は一回くらいど真ん中の「よし!俺についてこい!」みたいな男の子もやってみたいんです。色で例えると「赤!」みたいな。
でも自分は紫色とか、ちょっとグレーな感じとか、そういう言葉にできない難しいところが向いてるんだろうなって思います。
僕、野望が宇宙レベルでたくさんあります。
舞台に関しては、歌うのが凄く好きだからもっと歌を歌ってミュージカルで活躍したいです。音楽って人の心掴むもので、自分の思いをのせられるものだと思うので、歌を歌っていきたい。
それから、最近は海外の監督が日本で撮影する映画によく出ているので、「めざせネットフリックス」!
それに、漫画とかゲームも凄く好きで、やりたい役がたくさん。狙ってた役が他の人にやられちゃうこともあるから、そういう時は凄い悔しい。
逆に原作がないものでも、映画を観て「これ僕がやりたい!」っていうのもどうしてもある。『ご法度』の松田龍平さんとか、ああいう作品に巡り会えたらいいなって。
僕はどうしても技術に寄りがちだから、そうじゃなくて、『ご法度』って彼がちょっとふわっと生きてきたのがフレームに収められてるのがいいですよね。
生き方を豊かにしたいなって思う。素敵に年を取っていきたいんですよね。

最後に、ファンに向けたメッセージを。
僕は気が多いので、いろんなことをしたくなるんですよ。今回だって監督もしてみたし、ミュージカルもやりたいし、でも映画もやりたいし、できることなら海外でも活動してみたいし、それとは別に家できちんと家事をしたい、みたいな。
凄く欲張りなんで、「え、大丈夫?」って不安にさせることもあるかも知れないけど、僕が作ったり出演したりする作品で、少しでもその一日が楽しくなるものをいつでも目指しているので、応援していただけたら嬉しいです。

 

天羽尚吾(あもう しょうご)

4月20日生まれ 神奈川県出身

4歳からジャズダンスを始め、多くのミュージカルや映像作品に出演

ナレーションや振り付けなど、その活躍は多岐にわたる

天羽尚吾オフィシャルサイト

 

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