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もうメンヘラになれるほど、若くねえんだよなあ

「メンヘラ」って言葉聞いたことありますか?

これを読んでいるあなたは、メンヘラ? それともメンヘラほいほいかな?

 

「メンヘラ」って、一時期まるではしかのように流行して、「病みカワ」なんていうジャンルもいつの間にか生まれてたわね。

「メンヘラは可愛い」なんていう若者もいてビックリしちゃう。

メンヘラって、本来「カワイイ」ものじゃないと思うのよ。

 

アタシが彼女たちのように情緒不安定で多感な思春期の頃、「メンヘラ」なんてブランドは確立されてなかったわ。

リスカをする子もオーバードーズする子もいたけど、それって隠してなくちゃいけないことだった。

 

イマドキの若者たちは、「彼氏から連絡がこない。病んだ」とか「あの子とあの子が仲良し。病んだ」とか、ほんとくだらないことで病んでメンヘラになってメンヘラニューブランド乱立させてるのよね。

 

じゃあアタシも病んでみよっかなって思ったわけ。

「可愛い」なんて言われなくなって早数年……アタシだって「可愛く」なりたいもの。

 

でね、考えてみたの。

 

例えばもし、彼がいたとして。

その彼から連絡が1週間なかったとして。

アタシ、どうなっちゃうのかなって。

 

 

 

 

…………全然平気だった。

 

仕事して、家に帰って晩酌しながらネットフリックスで映画を1本見て、お風呂に入ったら、おしまい。

また明日に備えてベッドに入るの。

そして朝目覚めて、今日という一日を闘う為の準備を念入りにする。

誰からの「おはよう」も「おやすみ」もいらない。

たまに友達と映画に行ったり、飲みに行ったりしてたら、あっという間に日々は過ぎ去る。

 

もう、心の寂しさを宥める方法を知っている。

孤独と共存することができる。

 

もし、友達のリカがメグミとばっかり仲良くしたって、「アタシ達の縁はここまでね」って思える。

友情にも依存しない。

 

 

一人で生きてきたから、これからも一人で生きていける。

一人の孤独を知っているから、これからも孤独と仲良く付き合っていける。

 

「私を一人にしないで! ひどい!」って、実はとんでもなくエネルギッシュなことなんだって気が付いた。

アタシには、もうそんな体力がない。

 

傷ついてHPを消耗するくらいなら、傷つかない方法を探す。

そもそも、レベルが上がりすぎて、ちょっとやそっとの攻撃じゃHPは削られない。

 

 

「メンヘラになる」ことすら、「若者の特権」だったのね。

アタシびっくりしちゃった。

 

心に傷を負うことさえ、年齢とともにできなくなっちゃうのね。

心は摩耗し鈍くなる。

あんなに繊細だった思春期の心をまるで他人事のようにしまい込んで、心臓には毛が生えてしまっている。

 

アタシはそれでいい。

大人なんて、それくらいでいい。

 

そうじゃなきゃ、この世の中生きていけないから。

 

 

だけど、傷付ける若者達よ。

傷付くことができるまだ若穂たちよ。

 

存分に傷ついてほしい。

存分に迷ってほしい。

存分に悩んでほしい。

 

リスカの跡だって、若ければ治るわよ。

アタシなんて、カッターの切り傷さえ治りが遅い。

 

メンヘラになって傷付く時間さえ許されない悲しきアタシの分まで、その心をぐちゃくぐちゃにして、自分の人生を見つけて欲しい。

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