筆者は大の激辛料理好き。新宿で開催される激辛グルメ祭りは必ず行くほどです。
ですが、激辛料理って体にいいんでしょうか? 悪いんでしょうか?
実は塩分の摂取量が減らせる可能性?!
意外に思われた方もいるとは思いますが、 唐辛子に塩分の摂取を抑える効果がある可能性が、科学的な調査で示されています。
研究を行ったのは中国の研究グループで、学会誌「Hypertension」上で発表された研究によると、辛い物を食べることが脳に作用し、塩分摂取を無理なく行えるということです。
唐辛子の辛みの素となっている成分「カプサイシン」。
調査対象となったのは600人を超える中国の人々で、辛味と塩味の好みと、塩分摂取量の関係を調べたところ、辛味を好む人は塩分摂取量が少ないという結果が出たそうです。
さらに、辛味を好む人は、塩味を好む人よりも血圧が低かったそうです。
冷え性が良くなる?
唐辛子を食べるとポカポカと体が温かくなりますね。
前述しましたが、これはカプサイシンの効果のひとつ。
カプサイシンを摂取することが脳神経に作用し、体を温めてくれます。
血行促進・血流改善の作用もありますので、一時的に体温を上げるのみならず、抜本的な冷え性改善にもつながります。
ただし、カプサイシンには発汗を促す作用もあります。かいた汗をそのままにしておくと体温を下げてしまいますので、注意が必要です。
血流・血行が良くなる??
カプサイシンには、代謝をよくして体を温める効果があります。
体が温められると血管が拡張し、血行促進につながります。
唐辛子成分の入った温湿布なども、同じ働きを持っています!
ダイエットにも効果的?
カプサイシンを摂取→アドレナリンが分泌→代謝がアップ→脂肪を分解しやすくなる! ということで、近年では「唐辛子ダイエット」なる言葉がささやかれています。
また、脂肪の分解と併せてコレステロール値の上昇を抑えてくれる効果も報告されています。
ですが、唐辛子を食べただけで目に見えるダイエット効果があるとは断言できません。
オススメとしては有酸素運動を取り入れることですね。
やはり運動をしないと痩せませんよねぇ~。
食欲が増える!
少量のカプサイシンは胃を適度に刺激し、胃液や唾液の分泌を活発にしてくれます。
この働きが食欲増進につながるわけですが、唐辛子が刺激物であることに変わりはありません。
食べ過ぎは胃腸の粘膜を荒らすことにつながりますので、多量の摂取は控えるようにしましょう。
美肌効果もある?
ビタミンA、ビタミンE、ビタミンCが豊富に含まれる唐辛子。
これら成分には、活性化酸素の増加を抑える働き、抗酸化作用があります。
アンチエイジングに敏感な方は耳にしたことがあるでしょう。
そして、新陳代謝を高めるカプサイシンの効果は、皮脂の分泌を調整する働きがあります。
抗酸化作用と皮脂の酸化を防ぐ働きで肌をキレイにする効果があるそうです!
疲労回復!!
唐辛子に含まれるビタミンE。
細胞の酸化を防ぎ、たまった疲労物質の排出を促す効果があります。
さらにカプサイシンの効能により、新陳代謝を高めることで、疲労回復や疲れにくい体づくりをサポートしてくれます。
むくみも改善
血行良くなることでむくみも軽減される効果があるそうです!
体の部分的なむくみは血行不良による影響が多いため、血行・血流の促進により改善されると考えられています。
座り仕事だと”ふくらはぎがパンパン”なんて事はしょっちゅう。
ぜひ一度試してみてください!
辛すぎて口が痛い
まぁこれは……当然と言えば当然ですね。
唐辛子をたくさん食べると、舌どころか口全体がとても痛くなります。
場合によっては口が痛いどころでは済まないケースもあります。
筆者もとても辛い唐辛子が唇についた時、悶絶しました。
胃腸が荒れる……
大量に唐辛子を摂取すると胃腸の粘膜が傷ついてしまいます。
そして次の日、下痢地獄に陥ります。(半日トイレから離れられない時も……)
激辛でアドレナリンが出て息切れもしてしまうそうです。
味覚も鈍る?
味覚とは「甘み」、「塩味」、「うま味」、「酸味」、「苦味」のことを指し、そもそも「辛味」というのは「痛覚」です。
唐辛子を食べて辛いと感じるのは、舌に痛みを感じているからに他なりません。
辛い物を食べると、脳が体を守るためエンドルフィンという物質を作って体を守ろうとします。
これは麻酔のような働きがあり、エンドルフィンが働いている間は、味を感じづらくなってしまいます。
辛い物が大好きで大量に摂取し続けていると、味覚がして麻痺してしまう可能性があります。
まとめ
大量摂取し続けると体にいいことも悪いことも。
何事も人間、ちょうどいい量を摂取することが一番です。
辛いもの食べ過ぎには注意しましょう!!