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孫が祖父母の介護をする?! 現代が抱える闇「ヤングケアラー」とは

世界随一の長寿を誇る、長寿大国日本。

その一方で出生率は下がり、日本全土の人口は下降の一途を辿っています。

 

現在、100歳以上の高齢者は69,785人。

対して、大学卒業から定年退職を60歳と仮定した場合の、22歳から60歳までの人口は125,020人。

たった1人が2人の高齢者のお世話をしていることになります。

 

医学の発展により、寿命はずいぶん延びました。

しかし、その結果何が起きているのか。

祖父母が介護が必要になったとき、本来世話をすべき親世代はまだ働いていて介護ができない。

そういう時に、まだ10代20代の孫が介護を引き受ける

こうして、介護をすることになった若い世代のことを「ヤングケアラー」と呼びます。

 

この「ヤングケアラー」の問題はひじょうに深刻です。

若い時に介護に時間が取られてしまうため、進学・就職・結婚を逃してしまうのです。

 

祖父母を送った時にはもう30代、中には40代の方もいらっしゃるでしょう。

 

では、なぜこのようなことが起きてしまうのでしょう。

大きく理由は3つ考えられます。

  1. 介護施設に入れない
  2. 他に介護をしてくれる親族がいない
  3. 祖父母本人がデイケアや介護施設を拒否する

正直言って、介護はしんどい

なぜ「ヤングケアラー」について記事を書こうかと思ったのかといえば、私自身が「半・ヤングケアラー」だからです。

「半」というのは、一時期介護のために同居していた時期がありますが、現在は離れて暮らし年に数回1ヶ月程介護のために帰省する、というスタイルを取っているからです。

 

「半・ヤングケアラー」であっても、介護はしんどいです。

祖母はアルツハイマーがだいぶ進み、攻撃的な性格になりましたし、うつ状態に陥ることもあります。

祖父も認知症の疑いがあり、祖母のアルツハイマー病を理解できないため、祖母ができないことに対して激烈に怒ります。

こうした二人ですから、毎日が闘いです。

「どうか今日は平穏でありますように」と祈り、たいていその祈りは聞き届けられません。

 

たった1ヶ月の介護でこれだけしんどいのですから、同居をして介護する人の負担はいかばかりかと思います。

 

 

孫に、祖父母の介護義務はあるのか

孫に介護義務なんてありません

祖父母に限らず、親であっても、介護は義務ではありません。

 

育ててもらった恩はあるでしょうが、自分の人生を棒に振ることはありません。

 

 

孫である私たちにできること

 

介護者の話を聞いてあげる

上でも述べたように、同居をして介護をすることは想像を絶するしんどさです。

弱音を吐きたくなるときも、愚痴をこぼしたいときも山ほどあります。

できる限り時間を作り、その受け皿になりましょう。

 

情報を集める

介護者は日々の生活で精いっぱいです。

そんな中で、調べものをしなければいけないことも多々あるでしょう。

調べものはインターネットで簡単にできますから、積極的にヒアリングし、介護保険やデイサービスのことなどを調べましょう

 

ネットショップで買えるものは代理購入

必要なものでネットで購入できるものは用意しましょう。

また、便利そうなものや珍しい特産物などを送ってあげるのもいいかもしれません。

 

 

一緒に住んでいなくても、直接介護ができなくても、できることはたくさんあります。

まずは自分自身の人生、生活を確保したうえで、介護者の負担が減らせるように最大限サポートしてあげましょう。

 

それが、孫である私たちにできることです。

 

 

行政についてわからないことは、ここを見て

介護について悩んでいるけれど、どこに相談していいかもわからない……

そんな人も多いかと思います。

ここでは、相談窓口などをご紹介します。

 

地方包括相談センター

 

この他に、各地域に「在宅介護支援センター」などがあります。

「(在住の自治体) 介護 相談」などと検索すれば、公の団体がたくさん出てきます。

また、介護保険、介護認定などは各自治体によって変わってきますので、「介護認定 ○○市(今住んでいるところ)」と検索してみてください。

 

 

決して抱え込まないで! 介護は現代が抱える闇!

若い介護者の手がなく老老介護という言葉も生まれ、介護疲れの果てに心中するという痛ましい事件も起きています。

医療が発展し、生活が豊かになり、日本人の寿命は延びました。

しかし、アルツハイマーや痴呆の特効薬はなく、肉体の衰えを阻止する薬もありません。

人口ピラミッドは上下が逆転し、1人の若者が2人の老人を支えていると言われる現代、介護は社会全体で取り組まなければならない問題です。

 

支援サービスは整いつつあります。

1人で抱え込まず、どんな小さなことも相談して、愚痴を言ってください。

 

最期の時まで、互いに悔いのない介護生活を送りましょう。

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