今回は佐藤先生に溶ける糸を使った鼻の美容整形についてお聞きしようと思います。
ーー溶ける糸を使って鼻筋を通している症例を見たのですけれど、あれもリフトアップと同じ原理なのでしょうか?
佐藤先生:そうですね、糸についてるトゲトゲの向きが違ったりするんですけど、基本的に一緒ですね。
糸を鼻の先端から入れてグッと鼻を伸ばすイメージですね。
ーー鼻の高さも出るんですか?
佐藤先生:出ますね! 出るタイプのGメッシュっていうメッシュだけの糸があって、1本じゃ無理なんですけど、それを何本か一つの入り口から放射状に鼻に入れると高くするというよりは筋がはっきりするので高く見えますし、多少高くなります。
ヒアルロン酸は入れると高さは出るんですけど、太い鼻筋になってしまってよくアバター鼻なんて言われますね。
鼻先にも入れたいんですけど、ヒアルロン酸は鼻先に入れると鼻の細胞が死んでしまうこともあり得るので入られないんです。
他にも、無理にヒアルロン酸を入れると合併症が出ることもあって、失明とかすることもあります。日本だとまだ1例~3例くらいなんですけど韓国だとここ何年かで30人くらい出てるみたいです。
なので糸を何本か入れて鼻筋を出した方がスッキリと高く見えます。
ただし繰り返しやらないとダメなんですよ。
ーーその場合糸って何本くらい入れるんですか?
佐藤先生:8本くらいですかね?4本4本ずつ中心より少しそれる感じで。
糸を入れる入り口は同じで、そこから8本入れます。
ーー繰り返し糸を鼻に入れると鼻筋の癖がついたりするのでしょうか?
佐藤先生:ちょっとついたりしますね。人によってです、がつく人もいます。
ーー年に何回くらい糸を入れた方がいいのでしょうか?
佐藤先生:そうですね。年に2~3回くらいをお勧めしてますね。
ーー鼻筋の手術をしたらストレッチをしてください、と書いてあったのですが、どのように行うものでしょうか?
佐藤先生:鼻筋を伸ばすイメージで表面を少し引っ張る感じですね。
ーーなぜ鼻のストレッチをしなくてはいけないのでしょうか?
佐藤先生:やっぱり糸って戻っちゃうんですよ。
なのでそれを引っ張るイメージですね。
キャンプのテントと一緒で骨組みの上にテントを乗せて引っ張ると綺麗に張れますよね。
無理やり引っ張ると破けちゃったりするのでその辺も同じですね。
無理やり引っ張ると糸が出てきちゃう合併症もあるので、補助してあげる感じでマッサージをしてあげるといいですね。
効果が出しやすいというか。
ーー韓国の美容整形ってやっぱり進んでいるのでしょうか?
佐藤先生:進んでるというより思い立ったらガンガンやっちゃってるというか……
今度また韓国に行くんですけど、鼻に入れる糸の先がボール状になったものができたらしくて、入れるとちょっとツンとなるみたいですね。
ーー韓国の整形は実際のところ、評価できるものなのでしょうか?
佐藤先生:そうですね、色々開発はされてるんですけど、中には施術が乱暴な人もいますね。
リフトアップの糸も入れるときに、抵抗があって血管とか神経に引っかかりそうであれば僕は一度戻して優しく入れるんですけど、韓国の先生は無理やり入れてたりして、術後も腫れることもありますね。
ーー韓国の人って結構な割合で整形してるのでしょうか?
佐藤先生:どうなんですかね。やっぱりやってるんじゃないでしょうか。
クリニックもたくさんあるし。
ーー韓国って骨を削ったり大掛かりな手術が多いイメージです。
佐藤先生:骨削ったり日本でも結構してますよ!
でもやっぱり韓国の先生の方がやってる回数は多いかもしれません。
ーーHPの予約欄に中学生未満の方は予約を受け付けていない、と書いてあったのですが、実際にいらっしゃったこともあるのでしょうか?
佐藤先生:実際には来てないですけど、その子自身が本当に整形をしたいのであればいいと思います。
でも小学校高学年以上とかですかね。
僕的には二重手術は中学生以上の方がいいと思います。
成長すると結構変わる人もいるので、顔のバランス的な問題も出てくるかと思います。
僕は美容整形は大人になってからってしてますね。
自分でちゃんと意思を持ってやれる人だけ。
無理矢理だと動いたりしたら危ないし、納得できない顔になってもアレなんで。
ーー施術する時に佐藤先生の好みの顔になることってありますか?
佐藤先生:いや、そんなことはないですね!(笑)
その人にあった形で施術して行きます。
外人さんみたいな目にしてくれと言われてもその人の骨格もあるので無理な人は無理ですね。
なので自分が好きな顔に……なんてのはできないですね。
ー本日はお時間いただきましてありがとうございました!